リアルアンプをキャプチャして共有!Mooer MNRSアンプモデルを使いこなそう

このページでは、Mooerのアンプサンプリング技術を用いたアンプモデル、MNRSアンプモデルについてまとめます。
CONTENTS
- Mooerのアンプモデル
- MNRSアンプモデル
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MNRSアンプモデルの作り方
・GE Labsアプリを使う
・GS1000を使う - MNRSアンプモデルが使える機種
- Tone CaptureとMNRS
- MNRSアンプモデルを入れてみよう
- MNRSアンプモデルを使う時の注意
- MNRSアンプモデルダウンロード
Mooerのアンプモデル
Mooerのマルチエフェクターには、それぞれアンプサウンドをシミュレートするアンプモデルが収録されています。機種によっても収録されているアンプモデルの数や内容が異なりますが、最初から収録されていたり、ファームウェアアップデートで追加されるアンプモデルは、どれもMooerが公式に制作したものです。
それとは別に、Mooer Studio(https://www.mooerstudio.com/)にて共有され、Mooerの多くのマルチエフェクター所有者がダウンロードして使うことのできるMNRSアンプモデルがあります。
MNRSアンプモデルは、リアルアンプをキャプチャして作るアンプモデルです。本物のアンプのサウンドを再現することができる上、さらに共有ができます。
MNRSアンプモデル
「MNRS」とはMooer Non-linear Response Samplingの意味です。簡単にいうと、「アンプの入力に対する出力の関係を丁寧にサンプリングします」、ということです。
MNRSアンプモデルは、4つの種類のサンプリング方法があります。(共有できるのは3種類です。)
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アンプ全体
プリアンプ、パワーアンプ、キャビネットを含み、キャビネットのサウンドを録るマイクと環境までをキャプチャします。
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プリアンプ
アンプのプリアンプ部分のみのサンプリングです。マルチエフェクターのCabブロックやIRを組み合わせるためのサンプリングです。
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キャビネット
スピーカーキャビネットモデルを制作するサンプリングです。プリアンプのMNRSモデルと組み合わせて使うこともできます。
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ドライブペダル
歪みエフェクターをサンプリングします。ドライブペダルのサンプリングは共有されません。
MNRSアンプモデルの作り方
・GE Labsアプリを使う
Mooerには、iOS用のGE Labsというアプリがあります。
これはiPhoneやiPadをマルチエフェクターとして使うことができるアプリです。 このGE Labsに、MNRSアンプを作成する機能があります。
画面右にあるイコライザーみたいなアイコンをタップします。
作成するサンプルのタイプを選びます。
それぞれ、接続方法が表示されますので、画面に合わせて接続します。
画面に従ってサンプリング用の音(大音量のノイズが出ますのでご注意ください)を鳴らし、それをキャプチャしてMNRSモデルを作成し、保存します。
保存したサンプルはGE Labs内で使うことができるのはもちろん、Mooer Studioから共有することができます。
・GS1000を使う
GS1000にはMNRSアンプモデルを作る機能が備わっています。GS1000のSAMPLINGボタンを押して、MNRSサンプルを作成します。
SAMPLINGを押して、注意事項に同意したら、MNRSサンプリングのタイプを選びます。
タイプを選ぶと、接続方法が表示されます。画面に沿ってアンプと接続します。
サンプリングを行ったら、オリジナルアンプとMNRSアンプモデルを聴き比べて問題なければ保存します。
MNRSアンプモデルが使える機種
MNRSアンプモデルは、下記のマルチエフェクターにダウンロードすることができます。
下記モデルを持っているけど、MNRSアンプモデルをロードするスロットがない場合はファームウェアアップデートを行ってください。
Tone CaptureとMNRS
MooerにはGE300やPreamp Liveなど、Tone Capture機能を持つモデルがあります。Tone Captureは、既存のアンプモデルに実機のサウンドを解析したイコライザーを加え、実機に近づける仕組みです。
MNRSは実機そのものをサンプリングして新しいアンプモデルを作る機能です。
Tone CaptureとMNRSは作りが異なっています。
MNRSアンプモデルを入れてみよう
MNRSアンプモデルをマルチエフェクターにロードする方法は、基本的に同じですので、ここではGE200を使ってMNRSアンプモデルをロードしてみましょう。
GE200とPCを接続し、Mooer Studio Editorソフトウェアを開きます。
AMPモジュールを選択します。
アンプモデルのリストを開きます。
リスト下部にあるEMPTYスロットの右にある+ボタンを押します。
+ボタンを押すと、MNRSアンプモデルファイルを選択するウィンドウが出てきますので、ダウンロードしたMNRSアンプモデルを選択します。
ロードされたアンプモデルを選択します。
ここにロードされたアンプモデルは、エディタなしで本体からも開くことができます。
AMPモジュールではアンプ全体とプリアンプのMNRSファイルをロードできます。CABモジュールでは同様にキャビネットをサンプリングしたMNRSファイルをロードできます。
ロードしたファイルを削除はできませんが、上書きすることができます。削除する場合はファクトリーリセットを行います(ロードされたファイルがすべて削除されます。)
MNRSアンプモデルを使う時の注意
MNRSアンプモデルは、アンプ全体、プリアンプ、キャビネットの3種類を共有することができます。キャビネットはCabモジュールにロードします。アンプ全体(Entire)のサンプルを使う場合、CabモジュールをOFFにすることで、もともとサンプリングされたときのサウンドを作ることができます。
あえて行う場合を除き、Entireのサンプルを使う場合はCabをOFF、Preampのサンプルを使う場合はCabをONにしてご使用ください。
MNRSアンプモデルダウンロード
2025年5月15日時点で、ユーザーから共有されたMNRSアンプモデル一覧のファイルを、特別に上記からダウンロードいただけます!是非ご活用ください!