Mooer GE1000 最新ファームウェアV3.0.0で大幅アップデート!

2025年1月14日、Mooer GE1000に新しいファームウェアが発表されました。
このページでは、2024年7月に発表されたV2.5.0の機能も含め、最新のGE1000の機能をご紹介します。

CONTENTS

 



GE1000の特徴

Mooer GE1000は、タッチパネルを搭載して直感的な操作ができるマルチエフェクターです。

大型5インチタッチスクリーン。例えばこの「+」をタップすると

このようにエフェクター追加画面になります。お好みのエフェクトを自由な接続で配置できます。例えば、これまでのGEシリーズではできなかった、「同一モジュールタイプ」を複数使うこともできます。

フットスイッチはプリセット選択だけでなく、CTRLスイッチとして機能を設定できます。

さらにGWF4ワイヤレススイッチを使えば、CTRLスイッチをワイヤレススイッチ側で制御できます。本体はプリセット選択、CTRLはワイヤレススイッチ、という形になります。

 

・自由度の高いエフェクトチェイン

GE1000は最大14のエフェクトを使うことができます。これまでのGEシリーズは、エフェクトブロックの中から使用するブロックを決定して、その中でエフェクトタイプを選択していました。GE1000もエフェクトブロックという形は残っていますが、1つのエフェクトチェインの中に同じエフェクトブロックのエフェクトを複数使えるようになりました。
例えば、オーバードライブと別のオーバードライブを同時に使うような使い方が可能です。より自由度の高まったエフェクトチェインです!

 

・AIイコライザー

GE1000の特徴として、AIイコライザーがあります。これはエフェクトブロックのEQの中にあるエフェクトタイプの1つです。AI EQ Masterは、ジャンルに合わせて演奏した音を元にイコライジングすることができます。上部のGenreとTypeを選び、録音ボタンを押して実際に演奏します。できるだけフレットの下から上まで演奏してみましょう。

すると、このようにAIがイコライジングを提案します。気に入らなければ右がわの削除ボタンで破棄できます。中央のボタンでEQのON/OFFを聴き比べられます。

さらに、下部にある5バンドEQで、AIが作成したEQを好みに合わせて調整できます。いつでもお好みのジャンルの音色に近づけることができます!

 

・追加のアンプモデル・IR

GE1000は、Mooer Studioに共有されたアンプモデルやIRを追加することができます。これらのアンプモデルやIRは、GE Labを使用して制作されたものや、Mooerやアーティストが公式にアップロードしたものが含まれています。

IRも同様に追加可能。これらのアンプモデルやIRは、PC・Macのソフトウェアから追加を行うことができます。

 

・オーディオインターフェース

USB端子はオーディオインターフェースとして使用可能。L・Rステレオアウトを個別にドライ・ウェットどちらにするかを設定したり、リアンプ用モードとして使うこともできます。

 

・エフェクトループ

GE1000はステレオエフェクトループを搭載。外部エフェクトをエフェクトチェインの中に接続することができます。 それだけではなく、FX LOOPモジュールにはSENDのみ、RETURNのみのモジュールがあるので、内部エフェクトチェインと外部エフェクトをパラレルで接続したり、本体のプリアンプモデルとリアルアンプのプリアンプを切り替えるように使うことも可能です!

 



●アップデート方法

GE1000はのアップデートは簡単です。

まず、下記ページにアクセスします。
https://www.mooeraudio.com/Downloads.html

ここからGE1000を選び、対応のファームウェアを選択します。
・MS_For_GE1000_V3.0.0_Win
・MS_For_GE1000_V3.0.0_Mac

それぞれWindows用とMac用のファームウェアです。ファームウェアファイルにはそのバージョンに適合したMooer Studioソフトウェアも収録されています。

現在のGE1000がどのバージョンであっても、V3.0.0をダウンロードして最新バージョンにアップデートできます。

ダウンロードしたファイルを解凍(Windowsのみ)し、インストールします。Macの場合、dmgファイルを実行してインストール後、Mooer Studioアイコンをアプリケーション内にドラッグして完全にインストールを行ってください。

インストールが完了したら、GE1000の電源を入れ、PC・MacとUSBケーブルで接続します。
※付属のUSBケーブルをご使用ください。PC側はUSB3.0端子(青いUSB端子)をご使用ください。

GE1000を接続したら、先ほどインストールしたMooer Studioを起動します。

起動したら、左上にあるDisconnectedの右のスイッチをスライドし、接続します。

接続ができると、ファームウェアアップデートの確認ダイアログボックスが開きます。現在のバージョンとMooer Studioのバージョンが表示されます。ダイアログに従ってアップデートを行います。

※ファームウェアアップデートを行うと、プリセットがリセットされます。アップデートを行う前に現在のプリセットのバックアップを取っておきましょう。

アップデートが始まります。GE1000はディスプレイが消え、アップデート中の動作となります。アップデートが完了するまで、絶対に電源を切らないでください。

アップデートが完了したら、ダイアログボックスが表示されます。

 



●V2.5.0の新機能

まずは、2024年7月にリリースされたファームウェアバージョン2.5.0の新機能をご紹介します。

 

・サブパッチ機能

このバージョンでは、新たにCTRLフットスイッチにサブパッチ機能がリリースされました。
これにより、CTRLスイッチがSUBPATCHとSTOMPBOXの2つのモードに分かれました。
STOMPBOXモードでは、従来通りCTRLフットスイッチ機能で、選択中のプリセットで使用されているエフェクトモジュールを1つ、または複数まとめてON/OFFすることができます。

サブパッチモードでは、プリセット内のエフェクトモジュールに影響するのは同じですが、ON/OFFだけでなくパラメータの変更を行うことができます。
つまり、CTRLフットスイッチを使うことで、プリセットを変更することなく歪みのゲインを上げたり、アンプモデルの音量やEQを変更してリードチャンネルのように使うことができます。

 

・歪みエフェクトの追加

ROD881, RED AT, ODR1, BE ODの4つの歪みエフェクトが追加されました。

 

・ベースアンプモデルの追加

10種類のベースプリアンプモデルと10種類のベースキャビネットモデルが追加されました。

 

・V2.5.0追加エフェクト

ハーモニーエフェクトが追加されました。

 

・AI EQを強化

AI EQに7種類のタイプが追加されました。

 

・ボリュームペダルの詳細設定

ボリュームペダルの位置とパラメータ設定が追加されました。

 



●V3.0.0の新機能

それでは、2025年1月14日にリリースされたV3.0.0の新機能をご紹介します。

・デュアルチェイン機能

この機能により、エフェクトチェインの自由度が高まります。A、Bのインプット・アウトプットと内部シグナルチェインを組み合わせることで、独立した2つのチェインを作ったり、スプリットやミックス、パラレルエフェクトなどのルーティングが可能となりました。
CTRLスイッチのSTOMPBOXモードにラインスイッチ機能が追加され、接続を切り替えることが可能となりました。

 

・ディレイとリバーブのエフェクトモード

ディレイとリバーブエフェクトモジュールにエフェクトモードが追加され、モノラルとステレオを切り替えることが可能となりました。

 

・MIDI OUT設定

MIDI OUT設定にMIDI BANKコマンドが追加されました。

 

・V3.0.0追加エフェクト

60s Vibe、Double、Stereo Rotaryの3つのモジュレーションエフェクト(V2)が追加されました。

Studio Delay, Morph Ping Pong Delay, Liquid Delayの3つのディレイエフェクト(V2)が追加されました。

Theater Reverb, Chorus Reverb, Cathedral Reverbの3つのリバーブエフェクト(V2)が追加されました。

 

・Mooer Studioソフトウェアの操作性

Mooer Studioソフトウェアから直接クラウンド・アカウント管理ができるようになり、MNRSファイルをソフトウェアからダウンロードできるようになりました。

 



V2.5.0およびV3.0.0ではその他バグフィックスや機能の最適化などが行われています。新しい機能を使わない場合にも、ファームウェアアップデートを行うことを推奨します。

 



新機能でさらに強化されたMooer GE1000。フラッグシップクラスのハイエンドサウンドを多機能に使うことができます!

 

 


Mooer GE1000を見る→