種類:ファズ(ギター用)
アダプター:9Vセンターマイナス
電池駆動:9V電池
コントロール:VOLUME、SUSTAIN、TONE
Wren and Cuff / The Good One
レナンドカフ / ザグッドワン
Wren and Cuff The Good Oneは、1972年製のヴィンテージ“トライアングル”マフのとある個体を再現して作られたファズペダルです。
その個体を所有するG.Smith氏は、ペダルの修理のためにWren and Cuffにコンタクトを取りました。
トライアングルと呼ばれる時代のビッグマフペダルは、同じ筐体・スタイルのペダルでありながら18種類の回路を持つことが知られています。
中には輝かしい回路もありますが、後の時代に作られる伝説と比べればその輝きは鈍く感じる、と思っていました。
何年にもわたり、数多くのヴィンテージペダルのリペアを行ってきたWren and Cuffのマットは、その個体の修復をいつも通りに行いました。
そして修復が完了し、音を出してみると、この個体のトライアングルはたしかに“良いもの”、The Good Oneであることが分かりました。
The Good Oneは、その素晴らしいサウンドを100%再現するため、リバースエンジニアリングを行って作られています。オリジナルユニット同様、セラミックディスクコンデンサ、コンポーネントの値、カーボンコンポジション抵抗を使用しています。
また、Wren and Cuffプレミアムラインの頑丈なスチール筐体と最高峰の品質で作られています。
●G.Smith氏とは
すべての始まりは2020年の終わりに、G.Smithと名乗る人物からのメールを受け取ったことでした。彼は非常にレアなトライアングルマフを所有していて、それが動作しないのでリペアを希望しました。
受け取ったビッグマフはV1、2nd Editionにあたる個体でした。G.Smith氏は、このペダルの音があまりに悪く、パーツの故障などを修理しました。
●驚愕のサウンド
修理を終えたその個体の音色は、ノイズは多かったのですがリッチなトーンで、ハイファイとローファイが同居していました。低域は分厚く、ミッドレンジはToneノブで表情を変え、サヌ度全体はダークでスモーキーでありながら、全くルーズではありませんでした。
その個体はとてもレアな回路でした。ほとんどのヴィンテージマフ(を含む99%のエフェクトペダル)とは逆の極性(ポジティブグラウンド)でした。これは60年代のファズフェイスやトーンベンダーなどに見られる極性ですが、ビッグマフではほとんど存在しません。
ご心配なく、The Good Oneは一般的なエフェクターと同様の極性(ネガティブグラウンド)で作られていますので、一般的なパワーサプライを使うことができます。
回路を見ると、コンポーネントの値の組み合わせは、特に普通ではない点はありませんでしたが、“トライアングル”時代のものとして見ると、これまでに見たことのない組み合わせでした。
よく知られているとおり、この時代のコンポーネントは様々な組み合わせがあり、だからこそそこに巨大な回路のパレットがあります。そのため、まさに“聖杯”とも言えるヴィンテージマフを手に入れたプレイヤーが、その音色を気に入るとは限らないのです。
●The Good One
Wren and Cuffのマットは多数のビッグマフを何年にもわたり解析してきました。だからこそ“ヴィンテージ”と“良い音”がイコールでないことを知っています。特にトライアングル期は見た目が同じペダルの中に18種類もの異なる回路を持つ個体があります。
そして、G.Smith氏から預かったこの個体は、これまでの中で最も“良いもの”であると確信したのです。
●1972
この個体が作られた年の推定です。回路はほとんどが72年製の特徴を持ち、トランジスタに合わせて極性が逆になっています。
●セラミックディスク
この個体には、チープなセラミックディスクタイプのコンデンサが使われていました。当時セラミックディスクコンデンサは様々な場所で使用され、それ自体は特別なことではありません。しかし、特にオーディオ回路、ハイゲインな回路ではマイクロフォニックでノイジーになるため、使用を避ける傾向があります。実際、個体によってはセラミックディスクとメタルフィルムコンデンサを混合して使われることが多く、“全てがセラミックディスク”という個体は多くありません。しかし、私たちはよく知っています。時に、正しくないコンポーネンツが本当の魔法を起こすことを。
マットはセラミックディスクコンデンサはセラミックディスクコンデンサのまま使うことを決めました。そのコンデンサはできるだけ古い方が望ましいのです。試行錯誤と古いコンデンサ探しを繰り返し、G.Smith氏のペダルの持つ魔法をペダルの中に蘇らせました。
The Good Oneの回路を見れば、古いものと新しいもののセラミックディスクの組み合わせが生み出す美しさを見ることができます。
●抵抗
The Good Oneの制作にあたり、NOSカーボンコンポジション抵抗を使用することにしました。しかし、2ヶ所に“一般的でない”値の抵抗が使用されていたため、その部分のみミルスペックのメタルフィルム抵抗を使用しています。基板を見ると、クラシカルなカーボンコンポジションの中に水色に輝く2つの抵抗を見ることができます。
●トランジスタ
オリジナルの個体にはFS3700ブラックトップトランジスタが使用されていました。この音色を再現し、またネガティブグラウンドで制作するため、The Good Oneにはこれまで使ったことのない組み合わせのトランジスタを使用しています。
はじめに様々なヴィンテージトランジスタを組み合わせ、新しいものと古いものやNOSトランジスタなど様々な組み合わせを試しました。最終的に、NOSではなく、珍しくもない、しかしエフェクターにはあまり使用されないトランジスタとなりました。これはすべて音色を再現するためです。
●コントロール
VOLUME:音量を調整します。
TONE:音色を調整します。
SUSTAIN:歪みの強さを調整します。
The Good Oneは、スタンダードなDC9Vセンターマイナスアダプターおよび9V電池で駆動します。消費電流は5.5mAです。
【Wren and Cuff】
Wren and Cuffは、カリフォルニアの小さなエフェクターカンパニーです。
2006年からハンドメイドギターとベースエフェクターの制作をはじめました。
今、Wren and Cuffは主にヴィンテージサウンドの完全な再現と、新しいサウンドの探求を主としたペダルを制作しています。
そのサウンドは世界中のミュージシャンに支持され、今もどこかで音が鳴らされています!
アダプター:9Vセンターマイナス
電池駆動:9V電池
コントロール:VOLUME、SUSTAIN、TONE
Wren and Cuff / The Good One
レナンドカフ / ザグッドワン
Wren and Cuff The Good Oneは、1972年製のヴィンテージ“トライアングル”マフのとある個体を再現して作られたファズペダルです。
その個体を所有するG.Smith氏は、ペダルの修理のためにWren and Cuffにコンタクトを取りました。
トライアングルと呼ばれる時代のビッグマフペダルは、同じ筐体・スタイルのペダルでありながら18種類の回路を持つことが知られています。
中には輝かしい回路もありますが、後の時代に作られる伝説と比べればその輝きは鈍く感じる、と思っていました。
何年にもわたり、数多くのヴィンテージペダルのリペアを行ってきたWren and Cuffのマットは、その個体の修復をいつも通りに行いました。
そして修復が完了し、音を出してみると、この個体のトライアングルはたしかに“良いもの”、The Good Oneであることが分かりました。
The Good Oneは、その素晴らしいサウンドを100%再現するため、リバースエンジニアリングを行って作られています。オリジナルユニット同様、セラミックディスクコンデンサ、コンポーネントの値、カーボンコンポジション抵抗を使用しています。
また、Wren and Cuffプレミアムラインの頑丈なスチール筐体と最高峰の品質で作られています。
●G.Smith氏とは
すべての始まりは2020年の終わりに、G.Smithと名乗る人物からのメールを受け取ったことでした。彼は非常にレアなトライアングルマフを所有していて、それが動作しないのでリペアを希望しました。
受け取ったビッグマフはV1、2nd Editionにあたる個体でした。G.Smith氏は、このペダルの音があまりに悪く、パーツの故障などを修理しました。
●驚愕のサウンド
修理を終えたその個体の音色は、ノイズは多かったのですがリッチなトーンで、ハイファイとローファイが同居していました。低域は分厚く、ミッドレンジはToneノブで表情を変え、サヌ度全体はダークでスモーキーでありながら、全くルーズではありませんでした。
その個体はとてもレアな回路でした。ほとんどのヴィンテージマフ(を含む99%のエフェクトペダル)とは逆の極性(ポジティブグラウンド)でした。これは60年代のファズフェイスやトーンベンダーなどに見られる極性ですが、ビッグマフではほとんど存在しません。
ご心配なく、The Good Oneは一般的なエフェクターと同様の極性(ネガティブグラウンド)で作られていますので、一般的なパワーサプライを使うことができます。
回路を見ると、コンポーネントの値の組み合わせは、特に普通ではない点はありませんでしたが、“トライアングル”時代のものとして見ると、これまでに見たことのない組み合わせでした。
よく知られているとおり、この時代のコンポーネントは様々な組み合わせがあり、だからこそそこに巨大な回路のパレットがあります。そのため、まさに“聖杯”とも言えるヴィンテージマフを手に入れたプレイヤーが、その音色を気に入るとは限らないのです。
●The Good One
Wren and Cuffのマットは多数のビッグマフを何年にもわたり解析してきました。だからこそ“ヴィンテージ”と“良い音”がイコールでないことを知っています。特にトライアングル期は見た目が同じペダルの中に18種類もの異なる回路を持つ個体があります。
そして、G.Smith氏から預かったこの個体は、これまでの中で最も“良いもの”であると確信したのです。
●1972
この個体が作られた年の推定です。回路はほとんどが72年製の特徴を持ち、トランジスタに合わせて極性が逆になっています。
●セラミックディスク
この個体には、チープなセラミックディスクタイプのコンデンサが使われていました。当時セラミックディスクコンデンサは様々な場所で使用され、それ自体は特別なことではありません。しかし、特にオーディオ回路、ハイゲインな回路ではマイクロフォニックでノイジーになるため、使用を避ける傾向があります。実際、個体によってはセラミックディスクとメタルフィルムコンデンサを混合して使われることが多く、“全てがセラミックディスク”という個体は多くありません。しかし、私たちはよく知っています。時に、正しくないコンポーネンツが本当の魔法を起こすことを。
マットはセラミックディスクコンデンサはセラミックディスクコンデンサのまま使うことを決めました。そのコンデンサはできるだけ古い方が望ましいのです。試行錯誤と古いコンデンサ探しを繰り返し、G.Smith氏のペダルの持つ魔法をペダルの中に蘇らせました。
The Good Oneの回路を見れば、古いものと新しいもののセラミックディスクの組み合わせが生み出す美しさを見ることができます。
●抵抗
The Good Oneの制作にあたり、NOSカーボンコンポジション抵抗を使用することにしました。しかし、2ヶ所に“一般的でない”値の抵抗が使用されていたため、その部分のみミルスペックのメタルフィルム抵抗を使用しています。基板を見ると、クラシカルなカーボンコンポジションの中に水色に輝く2つの抵抗を見ることができます。
●トランジスタ
オリジナルの個体にはFS3700ブラックトップトランジスタが使用されていました。この音色を再現し、またネガティブグラウンドで制作するため、The Good Oneにはこれまで使ったことのない組み合わせのトランジスタを使用しています。
はじめに様々なヴィンテージトランジスタを組み合わせ、新しいものと古いものやNOSトランジスタなど様々な組み合わせを試しました。最終的に、NOSではなく、珍しくもない、しかしエフェクターにはあまり使用されないトランジスタとなりました。これはすべて音色を再現するためです。
●コントロール
VOLUME:音量を調整します。
TONE:音色を調整します。
SUSTAIN:歪みの強さを調整します。
The Good Oneは、スタンダードなDC9Vセンターマイナスアダプターおよび9V電池で駆動します。消費電流は5.5mAです。
【Wren and Cuff】
Wren and Cuffは、カリフォルニアの小さなエフェクターカンパニーです。
2006年からハンドメイドギターとベースエフェクターの制作をはじめました。
今、Wren and Cuffは主にヴィンテージサウンドの完全な再現と、新しいサウンドの探求を主としたペダルを制作しています。
そのサウンドは世界中のミュージシャンに支持され、今もどこかで音が鳴らされています!
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