
2023年2月28日
ペダルボードを組むときに、最も重要な要素の1つでありながら、意外と分かりにくい、それが電源です。
電源、パワーサプライと呼ばれる機器は、いろいろありますが、それぞれがどのような意図で作られ、どのような使い方に適しているのでしょうか。
当店おすすめのパワーサプライをまとめます!
独立型パワーサプライ
独立型、またはアイソレーテッドと呼ばれるパワーサプライは、個別の電源出力がそれぞれ絶縁され、独立しているパワーサプライです。
個々の出力がそれぞれ個別のアダプターのように振る舞うため、他の端子からの影響を受けません。
有名な例としては、デジタルエフェクターとアナログエフェクターを同時に同じ電源に接続すると、デジタルエフェクターで発生するクロック信号がアナログエフェクター側に漏れて、「ブー」というノイズが出てしまうことがありますが、独立型の場合、他の端子に影響しないため、そういったことがありません。
この例を持って、独立型パワーサプライはノイズが少ない、と言い切ることもまたできません。
アダプターから直接エフェクターに接続してもノイズが出ることがあるように、独立型であっても使い方や、エフェクターの相性によりノイズが出ることがあります。
エフェクターで最もよくあるのが、「大容量の出力で小電力のエフェクターを動かしたとき」に発生するノイズです。
また、電源自体のクオリティ(構造やパーツの品質)からノイズの量が変わることもあります。
そういったことまで含めて、どんなパワーサプライが必要かを検討してみてください。

ワンコントロール / ミニマルシリーズディストロマークツーアイソレーテッド
コンパクトペダルと同じサイズにこだわった、独立型としては最小クラスのパワーサプライです。
さらに、500mA端子を4つ搭載し、デジタルエフェクトを多く使うボードに適合する上、80mAの小出力端子も装備。古いスタイルのファズなどの、大容量電流でノイズが出やすいエフェクターでも快適に使えるよう考慮された、One Controlのパワーサプライです。
リルト / アイエスピージュウニ
コンパクトペダルと同等のサイズながら、12のDCアウトを持ち、大型のボードにも電源を供給できます。
9/12V切り替えや4-15Vを調整できる端子も装備し、様々なエフェクターに適合。
いろいろなパワーサプライと比較しましたが、LILTはノイズ面でも優秀な作りが特徴です。


リルト / アイエスピージュウゴ
12の出力では足りないペダルフリークのため、15のDCアウトをコンパクトサイズに凝縮したパワーサプライです。
独立型かつノイズが少ないパワーサプライで、安心してご使用いただけます。
ムーアー マクロパワーエスジュウニ オールアイソレーテッドパワーサプライ
昨今のコンパクトな独立型パワーサプライとは異なり、2つのトロイダルトランスを使用してクリーンな電源を供給できるパワーサプライです。
12の出力を持ち、500mAアウトも1つ装備。
トランスを用いているためどうしても重たく大きくなりますが、それでもトランス電源にこだわりたい方には最適なパワーサプライです。


ムーアー マクロパワーエスエイト アイソレーテッドパワーサプライ
S12同様トランスを用いたパワーサプライです。
8つのうち4つの9V出力を並列となる一部独立タイプのパワーサプライです。
並列した端子は特に影響のないアナログエフェクターを、独立した端子にはデジタルエフェクターを接続する、というように使うこともできます。
ミニサイズパワーサプライ
パワーサプライは、独立型の方が端子間の干渉を気にせずにお使いいただくことができますが、その分どうしても大きくなってしまいます。
ペダルボードの配置やサイズによっては、ミニサイズの電源がどうしても必要となることもあります。
また、パワーサプライは独立型でなければならないわけではありません。
実際、これまで何十年と発売されてきた多くのパワーサプライのほとんどは独立型ではありませんが、実際に多くのステージでペダルボードの電源を支えてきました。
ご自身のスタイルや使用機材に合わせて、独立型であることよりも、小さいサイズであることを選ぶのもまた正解なのです。

エフェクツベーカリー / パワーサプライホデンセンタイドーナッツ
Effects Bakery 特有の可愛らしいデザインのパワーサプライです。
このサイズに10のDCアウトがあり、各端子最大200mAまでの9V電源を出力します。
主にコンパクトペダルで構成されたペダルボードに最適です。
リルト / アイエスピージュウニ
9V電源が8個と、18V電源が2つ、このサイズから供給できるパワーサプライです。
例えば高電圧18V駆動の歪みと、9V駆動のコンパクトペダルを組み合わせたボードなどに最適。
パワーサプライの電源には18Vアダプターを使用しますので、お持ちでない方はAll In One Packをお選びください。


ムーアー / マイクロパワー
ミニサイズエフェクターといえばMooer。そのMooerのミニサイズパワーサプライです。
各端子300mAまで。8つの9V電源端子を持つパワーサプライです。
USBパワーサプライ
電源はコンセントから供給するのが当たり前。
今でもほとんどのパワーサプライはコンセントから電源を供給しています。
一方、スマートフォンが一般的となり、USB電源を供給できるモバイルバッテリーがどこでも使えるようになりました。
モバイルバッテリーでペダルボードを駆動できないか、という考えから生まれたパワーサプライもあります。

ワンコントロール / ミニマルシリーズディーシーポーター
DC Porterは、モバイルバッテリーやスマートフォン用充電器から電源を供給できるパワーサプライです。
All In One PackではUSB5Vアダプターも付属しています。
モバイルバッテリーには過充電を抑えるための電源OFF機能があり、単に電圧変換するだけでは使用中に消費電流が少なくなると電源が落ちることがあります。
それを抑制する回路を内蔵し、モバイルバッテリーでも安心してペダルボードに電源供給ができます。
※一部モバイルバッテリーでは動作しないことがあります。
ワンコントロール / ディーシーポーターナノ
シンプルに、USB5V電源を9Vに変換するだけのアダプターです。
スマートフォン用充電アダプターや、PCのUSB端子などからエフェクターを緊急的に動作させたいときに最適です。


ワンコントロール / ミニマルシリーズユーエスビーポーター
逆に、エフェクター用の9V電源をUSB 5V電源に変換するのがUSB Porterです。
Mooer Prime P1のようにUSB電源で充電したり、駆動するエフェクターも発売されています。そういったペダルを使う際や、スマートフォンで操作するエフェクター用にも最適です。
アダプター
パワーサプライは電源を供給する機材のことです。
そういう意味では、アダプターは、最もシンプルな「パワーサプライ」です。

ワンコントロール / イーピーエーニセン
定番の9Vアダプターです。
2Aの大容量出力で、デジタルエフェクターの駆動にも最適です。
ワンコントロール / アールピーエー
より高電圧の電源を必要とするエフェクターのための18Vアダプターです。
1Aの大容量で、多くの18V対応コンパクトペダルを駆動させることができます。


ムーアー ピーディーエヌダブリューナインブイツーエー
Mooerの大容量9Vアダプターです。
2Aの容量で多くのエフェクターを駆動できます。
また、2種類の形状をラインナップしており、コンセントの形状に合わせてお選びいただけます。
ムーアー / ピーディーエヌティーナインブイツーエー
Mooerの大容量9Vアダプターです。
2Aの容量で多くのエフェクターを駆動できます。
また、2種類の形状をラインナップしており、コンセントの形状に合わせてお選びいただけます。


ムーアー ピーディーエヌダブリュー ジュウニ ブイニエー ジェーピー
12V電源を必要とするエフェクターのためのアダプターです。
センターマイナスDC12Vを使用するエフェクターは珍しいですが、だからこそアダプターも珍しいです。
12V電源を必要とするエフェクターをお使いの方に。